梅子の休日

ネタバレなしよ。

イングランドの教会堂

一つとして同じものがありません。

 

どうしてもミスタービーンの第一話を思い出す。

 

今回も架空の教会堂を例に。絵もうまいよなー。

 

サクソン時代とノルマン時代の教会堂(600ー1200)

6世紀末、古代ローマ色が濃い先住民ブリトン人と異教徒サクソン人。

サクソン時代の教会は正方形の木像。一部を除いてほとんど残っていない。

ノルマンディー公ギヨーム2世*1、大規模な城塞や大聖堂の建築が行われる。

上から見たら十字架。

 

初期イングランド式と華飾式の教会堂(1200ー1350)

13世紀は中世の黄金時代。

初期イングランド、尖頭アーチ。

華飾期、ゴシックが廃れてさらに装飾的に。

 

垂直式の教会堂(1350ー1530)

13世紀は人口増えたけど、不作や黒死病のせいで14世紀には人口が減る。

ステンドグラス。

塔。

 

テューダー朝ステュアート朝ジョージアン時代の教会堂(1530ー1830)

ヘンリー8世が最初の妻と離婚しようと画策。

1666年、ロンドン大火。

上から見ると長方形。

 

ヴィクトリア時代の教会堂(1830ー1900)

ゴシック調復活の建設ラッシュ。

中世の廃墟を平凡なモダンに修復して、後世から嘲笑される。それからはだんだん慎重して修復するように。

 

教会堂の細部

身廊、教会堂の主要な空間。

側廊、身廊の北壁と南壁沿って建てられた下屋のような建築物。

交差廊、大規模な教会堂にある。上から見ると十字架。

ポーチ、通常は南側。14,、15世紀に増築されることが増えた。

洗礼盤、聖水を讃える容器。

ギャラリー、上階の層。

座席、中世にはなかった。立つかひざまずくかしてお祈りしてたから。

説教壇、17世紀以降は標準装備。

ステンドグラス、大体がヴィクトリア時代のもの。

内陣、典礼を行う場所。

ミセリコルディア、座席の寄りかかれる突起部分。

ヴぇストリー、イングランド国教会での言い方。聖具保管室。

塔、尖塔屋根。儀式的な意味はなく、鐘を保持する場所。

時計、農村教会堂に現れるのは17世紀から。

教会堂構内、神社でいうところの境内。

 

To Say Nothing of the Dogとあわせて読むとわかりやすい。

*1:のちのウィリアム1世征服王