い、いただきます。
再読。
狸囃子からの人魂。
松浦静山(まつらせいざん)、元平戸藩主。こどものころ、人魂をふみつぶしたことがある。
魂は鼻の穴から出ていく。
嫁にいくくらいなら舌かんで死んだほうがまし、まで言われたことがある雙星彦馬(ふたぼしひこま)。
目に見えているものはすべてごみな彦馬の部屋。
もてない男の会。やめときやめとき。
嫁入り道具は風呂敷ひとつ。
欲がなく、他人をうらやましがらず、労苦をいとわない。そんな女は存在しない。
彦馬、失踪した妻を捜すために隠居する。28歳。
養子に遠縁の雁二郎を迎える。12、3歳のはずなのに40にも50にも見える。
宿のごはんはめざし、豆腐、麦飯、漬物、海藻の味噌汁。
みかんの皮と陳皮は同じもの。
100万都市のお江戸でもポジティブな彦馬。
できる男、海鮮問屋の千右衛門。
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト。オランダから来たドイツ人医師。
いわくつきの寺子屋の師匠をすることに。ただの悪ガキたちではなさそう。
「あとは、あの子たち一人ひとりが成長していく。」ヒントだけ与えて、あとは見守る。
同心原田、いい奴。仕事はあまりできなさそうだけど(笑)。
ものを覚えれば覚えるほど馬鹿になっていってる気がするよ。かしこいおゆうちゃん。
彦馬の朝ごはん、長屋で朝炊いたお米を湯漬けにして小魚の佃煮と豆腐。
寺子屋のこどもたちはだいたいお昼時は家に帰る。遠い子はお弁当。
原田、かっこいいじゃないか。
静山の野望。クローズよりオープンがいいよねっ。
風野作品はカチコチの頭をほぐしてくれるからいいねぇ。