梅子の休日

ネタバレなしよ。

エドの舞踏会 山田風太郎明治小説全集 8 

猿真似もお国のために必要とあらば、やらんけりゃならん事がある。

 

鹿鳴館詩経に鹿鳴扁という官吏が出世する際に酒盛りで必ず歌われる歌から名付けられた

 

井上馨夫人

夫を信じてる武子、ただ暴走しすぎるだけ。

寝取られ男と間男、中井桜洲と井上馨

どちらもメンタル強すぎ。

やりたい放題だったけど、初代滋賀県知事としての評判はよし。

 

伊藤博文夫人

梅子。

箒の御前、キモっ。

他に趣味はないからコレばっかりは許してくれ、と。

「ホンにお前は野暮な人。」イラっと来る。

 

山縣有朋夫人

友子。

有朋、朝5時起きで槍突き300回。

睡眠も食事も規則正しい。

夜ごはんは白身魚が好み。

なんともうっとうしい依頼。

夜会服、蜜蜂が人間に化けたような洋服。

この話が一番怖い。

 

森有礼夫人

最初の西洋式結婚式をする。

津田梅子ら5人の少女をアメリカ留学させる。

有礼(ありのり)、日本をヨーロッパ化したい、言葉も人種も(!)。

でも日本語だとゴリゴリの薩摩弁。

座が白けるのも歯牙にもかけないスピーチ。

氷結した一座。

みんなで薄気味悪い子守唄を聞く宴会。

 

黒田清隆夫人

瀧子。

津田梅子ら留学の影の立役者。

酒乱。

前妻を斬り殺した疑惑。

殴られるためだけに雇われた馬丁。

 

大隈重信夫人

綾子。

山本権兵衛少佐の月給は100円。

当時のもりそばは一杯一銭。

権兵衛の月給はもりそば1万杯分。

薩摩のにおいのついたお札は死んでもイヤ。

火鉢につけてた白い紐って、ぎゃああああ。

沢庵桶と一緒に運ばれてきた重信。

 

陸奥宗光夫人

亮子。

ちょっと無理がある宗光の監獄作戦。

 

ル・ジャンドル夫人

糸子、松平春嶽の御落胤

ル・ジャンドル将軍、明治政府の軍事顧問。

アメリ南北戦争で活躍した軍人。

総理大臣(伊藤博文)よりも高い給料。

 

女性が主役っていうのもあるからか、シリーズ一番おもしろかったような。