梅子の休日

ネタバレなしよ。

勝ち続ける「仕組み」をつくる獺祭の口ぐせ

ストーリーは後から出来る。

 

獺祭、好きです。名前も好き。

 

獺越(おそごえ)という地名、そしてカワウソって意味なのね、獺。正岡子規の号でもあったとか。

 

日本酒のトップに躍り出た獺祭。ここまで来るのに、もちろん数々の失敗や苦労もあり。。

 

会社は大体3代目でダメになるとこが多い中、この社長さん、先入観をいろいろと打ち払って、捨て身で立ち向かっていってるところがスゴイ。

 

経験と勘に頼らない。伝統重視過多は生産の効率性を後退させる。スポ根的な精神論や感情論はとにかく排除。

 

データ化、可視化などテクノロジーを使っての醸造。でも人の手も必要であれば使ったり、おいしい日本酒を「つくる」ではなく「お客様に届ける」という理念もあり。科学の力だけじゃないところもいいねぇ。

 

羊羹のとらやが理想だとか。ブランド力ね。

 

着物業界にモノ申す的な話もあり、ウンウンと思わず納得したり。

 

経営者や経営者じゃなくても読むべき一冊かな、と。