めだか、読むでないぞ。
再読。イラストが可愛らしく、私が時代小説にハマったきっかけの本。
とにかくめだか姫が可愛い話。いたずら好きのお姫様なんですが、ガチのお姫様らしく、おおらかでのんびりとしてお育ちがいいのがよく表れてる。
夫の直重も涼しげでかっこいいのだけれど、今回はあまり出番もなく。前作の風流冷飯伝がシリーズ1作目なんよね。
語り口調はおとぎ話っぽいくせして、結構下ネタがぶっこんであります。でもどこかお上品なのでよっぽど潔癖な方でなければそこはクリアできるでしょう。
お城は七不思議ならぬ六不思議。夫が参勤交代で留守の間、暇なめだか姫はその六不思議を謎といていきます。奥方は江戸に人質としているんじゃなかったっけ?というのは今回は置いときましょう。
風見藩上屋敷の六不思議。
- 抜け穴はありやなしや
- 中間長屋の幽霊
- 廊下の足音すがたは見えず
- 井戸底の簪
- 下は築地で在所が知れぬ
- ろくは有れどもしちは無し
天真爛漫なお姫様とどこかちょっとおバカな人たちが繰り広げるミステリで、シリーズで一番好き。この後のシリーズはちょっとファンタジー色が強すぎて、私にはあまりヒットしなかった。