自分を運が悪いと思ってはおしまいだ。もっとひどいことになったかもしれないのに、ありがたいよかったと感謝する気持ちがあれば、きっとやり直せる。
超ロングヒット作品。とりあえず1作目を読んでみることに。
初春の客
異人さんとハーフの子の駆け落ちの話。
え、ここで終わるの!?とあまりの短さに驚き、それぞれが短編であることにここで気づく。*1
花冷え
岡場所で夫婦なんてなったら芝居が出来ちゃうくらい珍しいのねぇ。
卯の花匂う
敵討ちの話。
最期に花の香について語るなんざぁ粋だねぇ。
秋の蛍
御宿強盗の話。
イヤイヤ盗賊になった長七と育ての娘。
これぞ人情話。
倉の中
謎の自殺未遂。
嫁との折り合いかー。
これが一番ミステリっぽくて好き。
師走の客
内与力とは町奉行個人の与力で大体もともと自分の家来。
モテる東吾。
江戸は雪
おきよ、現代だったらしっかり者なのに昔だと生意気扱いなのね。
玉屋の紅
芸者と新婚夫婦の三角関係をこじらせた哀しい結末よ。
これって源三郎が主役じゃないのー?
東吾とるいもすでにデキてるし。なれそめから始まってたらよかったのにな。
長年の謎だった岡っ引きの収入。同心からと市井の人たちからの心づけだけじゃ生活苦しかろうと思ってたら、大抵の岡っ引きは本業が別にあるのね。なるほどー。
時代劇で人情ものなら風野真知雄のほうが好きだなぁ。
*1:短編集苦手。