梅子の休日

ネタバレなしよ。

退職刑事 1

年金のひと月分を、かけてもいいぞ。

 

写真うつりのよい女

退職した元刑事とその五男の現役刑事。

怪写真、戦前派らしい言い回し。

しかし、そんな写真どこで現像したんだろう。今ならデジカメだけどねぇ。

 

妻妾同居

妻妾同居は男の理想、そうなの?

小林一茶、夜の日記つけてた。げぇー、イメージ変わる。

「殺した人間のことを考えるのも大事だが、殺された人間のことも考えなけりゃぁ、事件は解決できないんだ。」明らかに父の方が有能。

ああ、そういう関係に発展したのね。これが一番面白かったかな。

 

狂い小町

放送禁止用語てんこもり。

厚化粧でドレス着て徘徊。

洗面器のとぎ汁のような水。

これも意外な展開で割と好き。

 

ジャケット背広スーツ

一着は着ていて、あと二着は手に持ってる人。

こうもり傘はぴっちりきれいに巻く。巻くのが大変だから、よっぽど降らないと傘ささない。

うわの空でものを言う時は、頭が急展開している父。

熊手を片手に絶命。

地下鉄の最低料金は60円。

 

昨日の敵

呪いの藁人形ならぬマネキン人形

このトリックが妻妾同居の話かと思ってた。

 

理想的犯人像

「当てずっぽうが、楽しめる。」退職したからね。

被害者は幽霊なのか。

アパートの鍵貸します的な。

 

壜づめの密室

ボトルドシップでの殺人予告。後から入れるなんて不可能なところに首切り人形が。

「西洋館とは、またかびの生えたいいかたですね。」推理では敵わないから、父親を年代でディスる息子。

 

なんか表現が古いなーと読んでたら、1975年発表の作品だそうで。おしゃれな表紙だからてっきり海外作品かと思ってた。元刑事の父親と現役刑事の息子のかけ合いが面白い。安楽椅子探偵もの。息子も決してポンコツじゃないんだろうけど、推理力では父親の方が先入観にとらわれない自由な発想を持っている。短編完結だから続きは気にならない。でも、ストーリーもトリックも面白いからシリーズ買ってもいいかなぁ。