女の子が算法をできますと、算法少女ではどうでしょうか。
江戸中期安永、実際にいた少女と実際にあった本のタイトル。
算額奉納、算法がこんなに上手になりました、ありがとうございます、の意。数式が載った額を神社に奉納する。でも、だいたい知識ひけらかすためだったらしい。
算法のまちがいについては勘違いで済ませようとしたけど、父と上方を馬鹿にされたら侍にも物申すあき。
天元術、代数の方程式を建てるようなもの。算木という計算器を使う。
俳句の宗匠、谷素外、あきの父、千葉桃三の友人。俳句はただ思ったことを十七文字にすればいいだけ。
壺中の天、壺の中の天、この世とは別世界のような楽しみを持つこと。中国の古い話。
お首尾、合格の意。
学問と言えば儒教の時代。算法はお遊びだった。
算法も茶道も華道もみんな流派がある。
万葉集の時代から九九が存在してた。そうなんだー。
円周率は結構昔から研究されてた。中国では紀元450年ごろに現代と近い数値が確立。だけど、なぜか日本には伝わらなかった。円周率の話は日本で一番古いもので、1622年。割算書に3.16が記載。
「殿様なんて、案外不自由なものさ。」かもね。
素外が起こったとき、どうしようかと思ったけど、丸く収まってよかった。
江戸の町娘なのに、武家娘っぽいんだよねぇ。ストーリーもちょっと盛り上がりとかおもしろみに欠けるけど、算数の歴史が知れるのは新鮮だった。