そこから旅順港は見えるか。
わざとなのかなんなのか、ぼんやりした乃木の報告。
戦略に、政略が入ってはいけない。軍事学の基本。
大山をがま坊と呼ぶ児玉源太郎。
クロパトキンをクロパトと呼ぶ大山。
国家そのものが強烈な宗教的対象の明治国家。
児玉、軍人は階級が上がるごとにモウロウする。マッチをすることすら部下が介添えするからイヤ。
洋食といえばカツレツ。この時代の最高のご馳走。
兵書は読まないけど、服装にはこだわりがある乃木。
乃木の第三軍司令官の指揮権を一週間貸してほしい児玉。見事成功。
明治陸軍は外国陸軍の模倣から始まった。外国陸軍・海軍は著名な文学者を引き連れることが多い。日本軍は志賀重昴(しがしげたか)を引き連れる。
ありとあらゆる戦史を読み、読めるだけの兵書を読み、自らの原理を抽象せよ。のちの真之の海軍大学校での教え。
ポルトガルの砲艦、リムポポ。
よき兵士は無駄な想像力を持たない。規律正しい生活でなおのこと。非戦闘員はそのように訓練されていないから、ついつい悪い方に考える。
日本人はトルコ人ではありません。その通り。
降伏申し入れ、悦ぶにはあまりにも犠牲が多すぎた。7か月の心労も大きすぎた。とはいえ、戦争はまだ終わってないのね。
軍人は歳をとると昇進して見かけは偉そうになるけど、時々年齢と退行する精神能力の多い人もたしか。
ワレ、ツネニ無念トス。
5巻はロシア側が主人公だったな。