この家の中に平田さんがいるんです。
丸顔の探偵小説家。
どこか面白い編集者。
むちゃむちゃ美しい人妻。
どう見てもインチキな見世物小屋。
「先生の大ファンだから手紙書きたい。住所教えて。それから家に遊びに行きたい。」今なら考えられない。
一銭蒸気のおばあちゃん、駅員さんとのかけあいが(笑)。
ヒリヒリするような心理描写のカメラワーク。
チャキチャキの食堂のお姉ちゃん。
最後まで振り回される寒川。
江戸川乱歩の雰囲気がピッタリ当てはまる映画でした。