その話、くせえ。
講談っぽい始まり方。
原胤明、日本で初めてのキリスト教教誨師。16歳のときに御一新。当時はすでに家督をついでいて与力として働いていた。
御一新後も与力同心はそのままの業務を続けていた。奉行とちがって世襲だし、江戸の治安をすみずみまで知ってるから。官軍はそこまでできない。
薩摩のイモ侍、長州のフグ侍。
人足寄場、寛政のころに長谷川平蔵がつくる。懲罰じゃなくて、まっとうに生きるための職や心構えを教える場所。石川島。
講談風だったのに、ふつうの小説に戻った。
廃刀令は明治9年。
ドクトル・ヘボンは名医。特に眼科の大家。
十手はそもそも武器というより防御用の道具。
人間には祖国以上の世界がある。人によって世界観がちがうのよね。
出獄人保護、寄付金で賄っている。税金とかにすると、かえって出獄人たちにとってよくないからだとか。渋沢栄一が太っ腹なのよー。
原胤信主水(はらたねのぶもんど)、徳川家光のころのキリシタン。邪宗門と捕らわれて、手足の指切断、額に十字の烙印。棄教しなかったもんだから、後に火あぶりの刑に。胤明の先祖。
陸蒸気(おかじょうき)、列車の意。
いきなり豹変したぬらりひょんの安。こわいよぅ。
富田銀次、のちの仕立て屋銀次。明治のスリの大親分。規模がふつうに大会社なみ。その子分が昭和まで活動してたらしい。
おっ、イザベラ・バード!もっと出てこないかなぁ。
風邪ひきのためのマスク、西洋雑貨店にてこのころから登場。
常臭犯(笑)。
北海道官有物払下げ事件、10年計画の期限に達し、延長しようとしたけど、西南戦争の後で財政困難のため打ち切り。民間で開拓事業を継続。黒田清隆開拓長官。ただ同然の金額で払下げ。五代友厚が引き受け、批判される。
一度貼られた張り札はいつまでもたたる。一度貼られたレッテルは、ってやつか。
「人間てえものは、みんな過去に、実に重い石を引きずってるなあ。」解放されたいところよね。
「どんなに運が悪くても、その人の生き方次第で、きっといい星に変えることができると思うわ。」ほんとそうだと思う。
化師(ばけし)、博打打ち・イカサマ師の隠語。
ツル、金の隠語。
あ、いきなりのファンタジー来たね。取れない十字架。