梅子の休日

ネタバレなしよ。

マンガ古典文学 方丈記

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

 

随筆文学の祖である鴨長明方丈記水木しげるが漫画化。

 

鴨長明、エリート神社の息子として生まれたものの跡継ぎ争いで敗れてしまい、歌人の道を選ぶ。

 

時代は平家がブイブイ言わせている頃。

 

殺伐としたお家騒動から飢饉、天災、悪政、家庭不和など様々な要因が重なってとうとう山奥に引きこもる長明。

 

自分ひとりつましく暮らせればそれでいいと晩年は特に質素に生活。かと言って、近所の子供と友達になるくらいだから、本来は人嫌いじゃないんだろうなー。

 

現代の日本で飢饉こそはないけれども、1000年前の日本と根本的には変わってないんだな、と。