やはりここは魔界の町であった。
地の果ての獄
序盤からきったない話。間違ってもご飯食べながら読んではいけない。監獄モノだからね。
文明開化の時代に汽車の名前が義経号。時速11km。
北海道の汽車は日本で初めてのトイレ付き。でも線路に垂れ流し。
火を囲むと人は不思議に人懐かしくなり話もはずむ。
お国ってのは高利貸しみたいに税金を取り立てるのにどうでもいいことには手数も費用もかける。いつの時代も。
日本人はいやになるほど小利口なのに発明の能力は欠如している。
お人よしも度が過ぎるとただの馬鹿。
いよいよ人間不可解な四郎助。
空知の炭山、この世の地獄。
とんでも提案する四郎助。
島義勇(しまよしたけ)、北海道の街づくり、海外じゃなくて京都の碁盤をイメージして作ろうとしたものの、壮大すぎてクビになる。佐賀に戻って佐賀の乱起こす。
四郎助、後の小菅刑務所の典獄、火事になっても囚人の一人も逃げなかった伝説の典獄。
斬奸状は馬車に乗って
意外な風貌の高利貸し。結局は高利貸しの言うことが正しかったのか。
東京南町奉行
徳川時代の頑固爺主従関係での恋。
「ほんとうに大事なのは人間としてすぐれているかいないかの血です。」
空き家になった島原藩の大名屋敷を西洋警察の仕組みと書物を翻訳してやるから代わりに安くしてくれと岩倉具視に頼む。
鳥居耀蔵って明治まで生きてたの(!)。もっと江戸中期くらいの人かと思ってた。
首の座
義兵を挙げるには源平からの名残で公卿などのシンボルが必要。
キリシタン千助の処遇、どこが仏の道に外れてないんじゃー。
股間には血の花が咲いていた。ひぃぃ。
切腹禁止令
みな全視覚を奪われた。
明治2年、いろんな案が出された。
年号廃止、人身売買禁止、公娼の禁止、実名通名とか長い名前禁止、計量単位一定、
廃刀令、などなど。
切腹なんて西洋の文明人からしたら未開の地の首切り儀式と似たようなもん。
あれだけ立派なこと言ったのにオチが。。
おれは不知火
佐久間格次郎、嫡男じゃないけど象山の唯一の子。
新選組、逃げてもダメ、逃げる奴を切るのがまずくてもダメ。
河上彦斎、普段は女のように優しい声、人を殺す時は毒蛇のような眼光。
象山はお尻の大きな女が好き。
人間は自分に好都合ならどんな論理でも組み立てる。