梅子の休日

ネタバレなしよ。

幻燈辻馬車 上・下 山田風太郎明治小説全集 3&4

人の世に情けはあるが運命に容赦はない。

 

幻燈辻馬車

今回も実在の人物がわんさか。

人力車の車夫たちの暴動。馬車も憎けりゃ鉄道開発も憎い。

「あの世へ。」死んだ倅、かっこよすぎやろー。

花井お梅事件。歌舞伎役者に貢いでた芸者が自分の付き人の男とすったもんだあって殺してしまう。実在の事件。

根津遊郭。当時、帝大の近くにあったらしくけしからんと撤去。

自由民権運動にやたら絡まれる干兵衛。

やたら死体遺棄に巻き込まれる干兵衛。

 

明治忠臣蔵

精神病を病んだ殿様のお家騒動。これも実在の事件。

甘美な毒の花に魅せられた民衆。

 

天衣無縫

福井かねと広沢真臣事件、高橋お伝も。

これは前回のシリーズにもちらっと載ってた話。

 

絞首刑第一番

彰義隊の話。

 

うそやろ、みたいな話がけっこう実話だったりしてびっくりする明治時代。