天気晴朗ナレドモ浪高シ。
タタタ タタタタ。暗号。敵艦隊見ゆ。
戦術家というのは、敵が予想どおりに来るというふしぎな瞬間に賭けている。
日本の気象学、気象行政は明治8年から。
天気晴朗ナレドモ浪高シ。きわめてわが方に有利である。
このころの店屋物でもっとも豪華なものは天丼。今でもやっぱりごちそうのイメージよ。
酒保、艦の売店。そんなのあるんだー。
日本軍は戦闘服は下着から新品を用意する。戦闘にでてゆく戦艦を消毒し、全員入浴。死装束の文化だものね。
ロシア軍はもっとも汚れた服を戦闘のときに着用する。
ヘンナカタチダネ。なぜに、そこカタカナ?電報だっけ?
取舵(左舷)、面舵(右舷)。
ロシア兵、お昼寝して起きたら紅茶。習慣だからどうしようもない。
真之、戦争犠牲者への弔いか、後悔か、反戦か。出家したい思いが強い。結果的に、自分のかわりに息子を出家させる。
巡洋艦ドンスコイ。
ものすごい数のロシアの軍艦を撃沈。
戦争には勝ったのに、火薬の事故で三笠が沈没。
武士道というのは身を殺して仁をなすものである。己を犠牲にして人を助けるもの。社会主義よりえらいと主張する乃木。
好古、爵位はもらわずに地元中学の校長に。
自分で考えた子規の墓誌、自己紹介のような。月給四十円で〆ている。
真之49歳、好古71歳の生涯。
あとがきが複数回わけてあるけど、5回目にしてもう書くことがなくなった(笑)。
小説とは要するに、人間と人生につき、印刷するだけにたるだけの何事かを書くというだけのもので、それ以外の文学理論は私にはない。ほー。
長かったー。でも読んでよかった!ただ、一回読んだだけじゃ、まだわからないことだらけね。また時間をおいて読みたい。
それにしても軍艦の名前ってかっこいいよねぇ。横文字ばっかりの日本の車もあんなふうにすればいいのに。