パリなんて、あんなところはフランスじゃないとさえいった。
池波正太郎、フランス映画を40年以上観て、はじめての渡仏。観まくってたから、着いてもはじめての感覚がしなかったらしい。
正太郎のイラストつき、写真つき。
昔のパリは黒かった。戦後は洗って白くなったらしい。洗ったのー。
ジャン・ギャバンはモンマルトルうまれ。
イヴ・モンタンはエディット・ピアフにかわいがってもらって出世した。
ジュリアン・デュヴィヴィエに誘われて映画で成功するギャバン。
クリスチーヌ・フルニエ。ファッションモデル。結婚前はドミニク・フルニエ。ギャバンの3番目の奥さん、27年間死ぬまで添い遂げる。結婚した翌日から表舞台から去る。堅実タイプ。
2番目と3番目の結婚との間に付き合ってたのがマレーネ・ディートリッヒ。6年付き合ってた。
フランスにも豚足あり。正太郎はきらいらしい。
昔は日本からフランスへは船で40日かかっていた。最初に着く港はマルセイユ。
日本は歌舞伎、フランスはモリエール。
ジャン・ギャバン愛と記憶力がすごい。当時はネットともかもないのに、よく小ネタも知ってる。
ちょっと残念なのが、「フランス映画旅行」と「あるシネマディクトの旅」の2つのエッセイが収録されていて、内容がかぶっている。フランス映画旅行だけでいいのに。