父の帽子

私は軍服を着た父が、好きだった。

 

はじめて読む作家さんの本はドキドキしますよね。このひとと気があうかな。。おもしろいかな。。と。ずっと気になってた森茉莉。行ってみよー!

 

森茉莉1903年東京府生まれ。1987年没。森鴎外の娘。

 

ちなみにドイツ留学経験のある鴎外のこどもたちはみんなキラキラネーム。これしか知らんかった。

 

長男 於菟(おと)

長女 茉莉(まり)

次女 杏奴(あんぬ)

次男 不律(ふりつ)

三男 類(るい)

 

さらには、孫も真章(まくす)、富(とむ)、爵(じゃく)と名付けている。

 

森鴎外は頭が大きかった。合う帽子が限られていた。頭いい人あるあるのような。

 

客を小馬鹿にする店員に腹を立てる鴎外。つまらなくなんかないよ!現代ならクレームだよ!

 

お父さんのことは「パッパ」と呼ぶ。かわいー!でも、お母さんは?

 

17歳で結婚!?

 

お母さんはお出かけから帰ってきたら、まずダイヤモンドの指輪を象牙の宝石箱の中にしまい、鍵をかける。儀式みたい。わたし、アクセサリートレイの上にポンと置いたままだから、ちゃんとアクセサリーボック*1に入れるようにしよう。

 

女中と遊ぶことは禁じられていた。

 

とにかくお父さんが大好き。

 

自分の母親を美しいと表現。いいないいなー、こういうの。マルセル思い出す。

 

樟脳のにおいは母をどこか冷たく遠くにやってしまうような。においがちがうと他人に思えるよね。

 

娘をひざに乗せてドイツのおとぎ話をしてあげる鴎外パッパ。

 

高瀬舟は実話から生まれたのね。。

 

マルボウル、カステラとビスケットの合いの子。おいしいよねぇ。こちらではまるぼうろとよぶ。

 

見えない愛情の糸。

 

パッパと想い出を綺麗な匣に入れて鍵をかけて持っておく。父の人間には詩がある。夫にはない。あー、どんな男性も鴎外と比べられたらちょっと気の毒。

 

法事、女という形をしている以上、手伝わなくてはならない。日本の法事ってなんであんなに女の人がはたらくのか。しかも喪主の家族が。

 

「俺の書物は生きていても売れない。死んだあとでは尚売れまい。」へー、そんなふうに思ってたんだ。

 

カイゼル皇帝が好きな野菜サラダ。なにそれ!調べてもわからんやった。シーザーサラダはちがうらしい。

 

茉莉の母親と姑(鴎外の母)は仲が悪い。苦労されたのねー。2番目の奥さんだしね。

 

鴎外の好きな家庭料理、技巧のない野菜料理、自分でつくる焼き味噌、茹でたじゃがいもに醤油、生卵、そばがき。素朴なのがお好きだったのね。

 

「金が汚らわしい、というのは間違っている。ものを知らない人間が持つ事がいけないのだ。金があるなら持っているがいい。」あるにこしたことない。

 

「いつでも未練なく捨てえる心をもっていればいいのだ。」名誉もないよりあるほうがいいんじゃない。

 

来るもの拒まず精神の鴎外。

 

森茉莉のエッセイ、お耽美で好き!お母さんのことも好きだけど、お父さんのことがとにかく大好きなのねー。わたしもそんなだから、わかる気がするわ。

*1:無印よ。