わたしは、老年がこれほど素晴らしいものとは知らなかった。
ルイジ・コルナロ、1464年イタリアパドヴァ生まれ。
ベネチアの貴族で行政長官。
少食ではなく極少食。
食のたのしみは個人の聖域。たしかに。
多くのひとにとって宗教は最後の頼みの綱。行きつく先は神頼みよね。
暴飲暴食で健康被害。危篤になり、しかたなく医師のアドヴァイスどおり食事減らす。
まさかの回復。
精神的にも安定。
馬車の交通事故*1で重症。やっぱり極少食。ふたたびまさかの回復。
周りがうるさいからちょっと多く食べるようにするとまた体調不良。不機嫌。
そんなコルナロの一日の食事は二回のみ。
- パン
- 卵の黄身
- 少しの肉
- 一回につき合計170g。
- ワインは一回につき200㏄。
一日一食でたっぷり食べると血液が汚れる。
とにかく質より量を減らす。
1566年、お昼寝しながら102歳で自然死。
コルナロの覚書や書簡はちょっとだけで、訳者の余談のほうが多かった。
もともと体弱いほうだったのに、食事を減らしてからのほうが超健康。老後も大きな病気もなく、歯も足腰も内臓も元気だったみたいで。
さらに興味深かったのは極少食で怒りっぽさが激減してたこと。
今まで長生きに全然興味なかったけど、そっか健康だと長生きって楽しいんだってハッとなった。読みたい本もたくさんある*2し、コルナロ式健康法やるか。。ふだんは少食で、旅行のときは気にしないくらいかな。