梅子の休日

ネタバレなしよ。

ボートの三人男

私個人としてはチーズの臭を好むものであります。

 

友人の医者の処方箋。いい人生の処方箋。

  • ビーフ1ポンド
  • ビール6時間おきに1パイント
  • 毎朝10マイルの散歩
  • 毎晩23時きっかりに就寝
  • 小難しいことはいっさい考えないこと

 

乗客みんな船酔いして絶対に船酔いしないジョージ。

 

毎日10時から4時まで銀行に居眠りしに行くジョージ。土曜日は2時に放り出される。

 

角を曲がったところに上等のウィスキーを出す店をいつも知ってるハリス。

 

雨の日にキャンプしようものならテント張りに失敗し、夜ごはんのメインは雨水になる。

 

自覚なしの人使いが荒いハリス。

 

軽やかな生活の舟とは。これまたいい人生の処方箋。

  • 簡素な家庭、素朴な楽しみ
  • 1、2人の心の友、愛する者と愛される者
  • 1匹の猫、1匹の犬、1、2本の愛用パイプ
  • 必要なだけの医療と食糧
  • 必要より少し多めのお酒(喉の渇きは健康によくないから)

 

ごめんなさい。いったい話はどこまで行ったっけ。あるある。

 

物事には全てマイナスの面があるのだから仕方がない。女房の母親の葬式費用を出した男のセリフ。

 

モンモランシーの野心は人の邪魔をして怒鳴られること。

 

腹時計の不思議。

 

ハリスが一度も飲んだことのない南ロンドンにおける唯一の店!とうたったほうが宣伝にいいらしい(笑)。

 

今日の安物は明日の美術品となるのだろうか。歴史ってそうだよねぇ。

 

プリプリしてるハリス、こうなったらほっておくのがベスト。息切れしてそのうち静かになる。

 

レモネード、ジンジャーエールラズベリーシロップなるものはハリスにとって日曜学校風飲み物。

 

誤植多し。もしかして途中「ぼく」とか「おれ」とか混在してる(一つの文章にすら)のは誤植なのかしら。

 

急いでお茶を飲みたかったら湯沸かしに大声で「お茶なんか全然飲みたくない!飲む気がしない!」なんて言うと、ストーブの火をふきこぼすくらいの勢いで沸騰する。

 

ジョージの早起きしない原因よ。

 

たらい回しにされて、もう死に場所にちょうどいいとあきらめるハリス。

 

猫に懲りたモンモランシー。

 

どんなに高くついても経験は安いのだ。真理。

 

上手な釣り師になるのに必要なこと、楽々と顔を赤らめずに嘘をつく才能。

 

やっぱり丸谷才一の文才なのか、翻訳のほうが面白かったわー。ウッドハウスは原文のほうが面白いんだけど。