梅子の休日

ネタバレなしよ。

骨が語る日本人の歴史

日本の歴史において、弥生時代古墳時代、江戸時代、明治維新などとともに歴史の節目となった。

 

E・モース。アメリカ人動物学者。ダーウィンの進化論を日本に紹介。

 

名指しで司馬遼太郎批判。

 

律令国家の奈良時代で、はじめて日本という国家の認識が出てくる。それ以前は倭国

 

旧石器時代に日本列島に人間が存在していたのはまちがいない。もしかしたら10万年前くらいから?

 

人骨資料のことは○○人。

 

現代の骨考古学で個人骨からわかることは25項目。性別や死亡年齢、身長や利き腕など。

 

縄文時代。約15000年前から約2500年前まで。

 

縄文時代の人口は多いときでも20万人くらい。

 

日本に猫は何匹いるかのような方法。何それ。何匹いるの。

 

専門家は頭蓋骨で「これが縄文人でござい。」とすぐにわかるらしい。

 

男性158㎝、女性145㎝と平均身長は低め。でも腕や脚は長めだったらしい。ちょっとおもしろい。

 

抜歯の風習。痛いよぅ。

 

2000年前くらいが弥生時代

 

明治から100年くらいしか経ってないのに、日本人の顔立ちや体型は大きく変わっている。

 

弥生時代になると殺傷痕の人骨たくさん。

 

古墳の出てくるのは3世紀ごろ。最盛期は5世紀。終末期は7世紀。

 

古墳時代の人は身長高め。それ以外の時代は現代になるまでは低いねぇ。

 

中世人。この本ではあえての奈良・平安時代を指す。仏教で火葬がはじまって骨の調査がしにくい。

 

江戸時代は骨の鉛濃度が女性は特に高い。近くにいた犬さえも。白粉のせい。

 

虫歯、梅毒、脊椎骨の加齢化が多い江戸時代。

 

身体現象に基づく歴史観を身体史観。

 

アイヌ人、オホーツク人、琉球人。

 

いきなり親友の写真ぶっこんできた(笑)。

 

骨考古学者のことを「骨屋」ってよぶのおもしろいな。

 

前半の骨に関する話は興味深かったのだけれど、後半は乱用される語弊について物申す!みたいなうらみつらみ系が多くてさらっとしか読めず。全体的に辛口*1。そして司馬遼太郎のことを好きなんだかきらいなんだか(笑)。

*1:おもしろいけど。