梅子の休日

ネタバレなしよ。

翔ぶが如く 1

警察は行政の子でござって、司法の子ではござらぬということを欧州で知り申した。

 

いきなりシモの話から。アレであったやつね。

 

「なぜ日本は西洋に屈してその文明を捨てましたか。残念です。」ロニー青年。ほんとだよ。国家としての歴史はどの国よりも古いのに。

 

ポリスは人民の保母なり。守ってくれるもの。

 

明治6年スターティン!

 

廃刀令は明治9年。

 

江藤日本、大久保日本をそれぞれつくりたいなか、川路利良がつくりたいのは警察だけ。

 

芋堀り、薩摩弁で酔って管を巻く酒乱癖の意。

 

大久保利通は即答しないことで有名。慎重なタイプ。

 

タチコンメ、太刀の来ぬ間にという薩摩弁。ぐずぐずせずにいまやるの意。

 

イッコンメ、同じく薩摩弁。一騎来ぬ前に。すぐの意。

 

明治7年、東京警視庁、川路大警視に就任。

 

西郷吉之助の名乗りはほんとは隆永。父吉兵衛の名乗りの隆盛を薩摩藩の同士・吉井友実がうっかり届け出。

 

桐野利秋も川路も船に弱い。でも、どんなに酔ってもごはんを出されたら食べる。そして吐く。あー。

 

ポリス。フランス語から。銀行も当初はバンクと呼んでいた。

 

大名面している高官たち。さすがに殿様とは呼ばせられないから、御前と呼ばせることに。明治になっての新しい呼称。

 

見ればわかる。言うも聴くも必要なか。薩摩士族は多弁を嫌う。

 

上野公園の西郷隆盛像の犬はツンじゃない。薩摩の軍人仁礼景載の薩摩犬がモデル。ツンによく似てはいるらしいけど。えっ、そうなの!?

 

戦国末期、薩摩の武士は明国から石曼子(シーマンズ)と呼ばれていた。フィランドといい、よその国の独自解釈っておもしろいよね。

 

お風呂好きな桐野。

 

大隈重信。ブロークンな英語でも英国公使館に乗り込んで、日本の主張ができる。銭勘定が国家でもプライベートでも得意。

 

隆盛、島津久光のことを「ジゴロ。」とぼそっと本人の目の前で。治五郎、田舎者の意。久光は隆盛のことを安禄山と言っていた。中国史上の謀反人。

 

幕末の過激公卿はだいたい下級公卿が多い。三条実美のみ家柄がいいから棟梁にされた。

 

明治4年、東京と大阪に鎮台設置。明治6年、さらに仙台、名古屋、広島、熊本

に鎮台設置。のちの師団。

 

朝鮮にキリスト教がはいってきたのは1791年。11代将軍家斉のころ。

 

木戸孝允は書生気質。大困りの憂鬱屋。

 

小国はつらいよ。ぼやくビスマルク

 

伊藤博文。自称、東洋のビスマルク

 

「自由の寝起きの出来るのが即ち開化の散髪頭。」銀座4丁目の散髪屋のこと。「英風に掻分る櫛、仏流に撫付るブラシ。」が宣伝文句。フランス人も雇ってる。

 

新帰朝、当時の新語。外国から帰ってきたばかりの人の意。

 

帰国したての川路、立小便を根絶すると決意。路上で人に見せるのが江戸っ子の猛気といわれていた。あほー!

 

夏は単衣一枚で過ごす隆盛。乾かしてるあいだは布団を着る。ミニマリストやん。

 

1巻は物語、というよりかは遼太郎の評論みたいな、なんだか新書のような感じ。序章なんかな。2巻に期待。